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知っておこう!お口の知識その1 どうしてむしばになるの?

(1)どうしてむし歯になるの?

●「プラークとは?」

プラーク(歯垢)の中で動き回る細菌  

私たち人間は、日常生活の中で「食べる」という事を抜きにして生活する事は出来ません。そんな中、厄介なのが口の中に存在するむし歯菌や歯周病菌です。ごくまれにそれらの菌を持っていない人も存在しますが、そのような人の数はごくわずかで、ほとんど全ての人がそれらの菌を持っていると考えてよいでしょう。
私たちが食事をした後、歯磨きをしないでそのまま放置すると、口の中に棲(す)む細菌が食べかすを栄養にして繁殖し塊を作っていきます。それは舌で歯を触った時にヌルっとした感触で感じることができ、爪楊枝(つまようじ)で歯と歯の間から取れてくる白っぽい塊として見ることができます。これがプラーク(歯垢(しこう))と呼ばれるもので、むし歯や歯周病の原因となるものです。
左の動画は、プラーク中の細菌を位相差顕微鏡で見たものです。色々な形の細菌が激しく動いている様子がおわかりになると思います。
函館歯科医師会では、歯の衛生週間などのイベントで、希望者にお口の中に棲(す)む細菌を顕微鏡でお見せしています。

●「どうしてむし歯になるの?」

むし歯はミュータンス菌などのむし歯菌が歯の表面にネバネバしたプラークを作り、食べかすの中の糖を分解して酸を産生し、その酸が歯を溶かしていく病気です。

食事後に歯を磨かない場合のプラークの中の酸性度右のグラフは、食事後のお口の中(プラーク中)のpHの変化を表しています。食後に歯を磨かないでいると、ミュータンス菌は、わずか3分のうちに歯を溶かすほどの強い酸を作り出してしまいます。
食事をする前のお口の中(プラーク中)はpH7.0で中性なのですが、食事後はミュータンス菌が作り出す酸によってどんどん酸性になっていきます。歯のエナメル質が溶けるのはpH5.5ですが、食事後に歯ブラシをしないでいるとそれよりもさらにお口の中は酸性になります。このむし歯になってしまう危険な時間は約20分も続いてしまいます。ですから食べ終わったらすぐに歯磨きをすることが大切なのです。

●「正しいブラッシング方法を学ぼう!」

食べ終わったらすぐに歯磨きをすることが大切であることを述べましたが、次に大事なのは歯ブラシでプラーク(歯垢(しこう))をきちんと除去できているかということです。
歯の磨き残し写真ただ単に歯ブラシをするといっても、人それぞれ磨き方は千差万別・・・、皆さん自己流でやってらっしゃる方がほとんどでしょう。その磨き方が正しいのであれば何の問題も無いのですが、多くの方がブラッシングがうまくできずに「磨き残し」があるのを多く見受けます。
右の写真はプラークを赤い染色液で染め出しした写真です。赤く染まっているところが磨き残している箇所です。自分ではきちんと磨いているつもりが、実は磨けていないということがよくあります。
このように染め出しをしてもらうことで、自分の口の中でどこが磨けていないのかが確認できます。磨き残したところからむし歯になったり、歯周病が進んでしまうことがありますので、自分がうまくブラッシングができているかどうかを知ることは大切なことです。

むし歯になりやすいところ左の図のように、(1)歯と歯の間、(2)歯ぐきに近いところ、(3)奥歯の溝の部分は、磨き残しが多くあるところでむし歯の好発部位です。
  どんなに時間をかけて一生懸命みがいても、「磨き残し」があれば磨いていないのと同じ事になります。ですから歯科医院で正しいブラッシング方法を学ぶ事はとても大事なことなのです。



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